2008年日本建築学会賞「作品」受賞者記念講演会

2008年日本建築学会賞「作品」受賞者記念講演会に行ってきました。
対象は岩崎堅一氏による「武蔵工業大学新建築学科棟#4」と、手塚貴晴氏+手塚由比氏による「ふじようちえん」の2作品。
選考委員の深尾精一氏も触れていましたが、この2作品には多くの共通点があります。
受賞者の岩崎氏と手塚貴晴氏は武蔵工業大学にて教鞭を執られており、さらに2作品とも学びの場であるということ。また建築プランにおいても、2作品共に歴史をさり気なく継承しているという基本理念について秀でたものであったと評価されていました。
スライドを用いた2組の講演でもおもしろい共通点が見られました。
それは建築のメインとなる空間においてはそれぞれ明確な使用方法を設定していないという点です。結果として設計者の想像もしなかった方法で、学生がギャラリーや製図室にて創作活動を行い、園児が屋根の上で新しい遊びを発明している。
学びの"始まり"である幼稚園と"終わり"である大学の両施設において、自由な発想のもとで建築を使いこなすことによって空間が成り立っている様子はとても興味深いものでした。
手塚氏はそのような建築と人との関係について「建築が生きている」という表現をされていました。
建築が発想や主体的な活動を促す力を自然と持たせ、人を育てるのに益するのだということを受賞2作品が示しているものと思います。勉強になる講演会でした。
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