第57回アイカ現代建築セミナー セシル・バルモンド+伊東豊雄

第57回アイカ現代建築セミナーに行ってきました。
講師はセシル・バルモンド氏と伊東豊雄氏。
2人は2002年にサーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン2002にて協働。その後も複数のプロジェクトでコラボレーションしており、今もなお先進的な建築を発表し続けています。
セミナーのテーマは、New Organisation。
アルゴリズムを踏まえた建築形態の形成過程について、両氏が近年におけるプロジェクトをもとに解説した後、金田充弘氏(東京芸術大学准教授)が聞き手となり対談という構成。※時間の関係で質疑は省かれました。
特に心惹かれたのは、セシル氏の解説による幾何学を基にしたアルゴリズムによる造形について。ある図形に対し縮小、回転、プロット等の動作を流動的に作用させることで特異な形態を生み出し、自身のプロジェクトにおける建築のフォルムや構造基盤を決定させているという内容は興味深いものでした。
この手法は、コンピュータの普及以前にはなかったデザイン基軸として今後ますます注目され発展していくものと思われます。ただこの方法を用いた場合、人間の細かな行動様式を捉えたデザインが弱くなるというデメリットがあるため、ビル等の大規模建築における外形やテンポラリーな施設のみへの適用に限られてしまいそうです。
疑問点は、デザインアルゴリズムの核となるメソッドのループを何に基づいてブレイクさせているのかということ。セシル氏は、アルゴリズムを利用することでこのような美しい形が生まれると表現していましたが、その形態で良しとする最終判断は結局、人間の感性に委ねられてしまうのかが気になるところです。考えられそうなのは、
1.複数のアルゴリズム実行結果を並べ、見た目が美しいと感じたものを選ぶ
2.複数のアルゴリズム実行結果を並べ、構造的に優れているものを選ぶ
3.「このアルゴリズムにおいては何回のループが最適である」という解を導き出しており、それがプログラムに組み込まれている
プログラムのつくりとしては3が美しいと思うのですが、1+2でしょうか。
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